論文タイトル:
Prospective monitoring of plasma abemaciclib in breast cancer patients: associations with age and adverse events(2026年5月)
本論文では、乳がん治療薬アベマシクリブについて、高齢患者における血中濃度の特徴が検討された。ホルモン受容体陽性乳がん患者23例から得られた322検体を解析した結果、治療早期のアベマシクリブ血中濃度は年齢と正の相関を示し、高齢患者では濃度が高く、かつばらつきも大きい傾向が認められた。
高齢がん患者では、臓器機能、併用薬、体格、全身状態などの多様性により、同じ投与量であっても薬物曝露量が大きく異なる可能性がある。本研究は、アベマシクリブ治療においても高齢患者では薬物曝露量に個人差が生じ得ることを示しており、高齢者の薬物療法では、年齢に加えて血中濃度のばらつきが存在する可能性にも留意しながら、安全性に配慮した治療管理を行うことの重要性を示唆する報告である。
雑誌名:Cancer Chemother Pharmacol. 2026 Jan 3;96(1):3
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41484396/
PMID: 41484396
DOI: 10.1007/s00280-025-04849-7.
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41484396/
論文タイトル:
Deprescribing in Community-Dwelling Older Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis.(2025年11月)
Linsky AM, Motala A, Booth M, Lawson E, Shekelle PG.
ポリファーマシーやPIM(potentially inappropriate medications)対策として注目されているDeprescribing*ですが、そのエビデンスはまだ十分に整理されていません。
今回ご紹介する論文は、地域在住高齢者を対象としたRCTを対象に、Deprescribing介入が「総薬剤数」や「PIM使用」に与える影響を定量的に検証したメタアナリシスです。
介入の多様性を背景としつつも、総薬剤数の減少という明確な効果を示し、PIM削減の難しさや天井効果という現実的な課題も浮き彫りにしています。
Deprescribingを「理想論」から「実装可能な介入」へと進化させるうえで、次の一手を考えるヒントが詰まった重要な一報です。
*Deprescribing : 個々の患者のケア目標の文脈において、利益よりも害が上回る薬剤を系統的に特定し、中止するプロセス(単なる減薬ではない)
雑誌名:JAMA Netw Open. 2025 May 1;8(5):e259375.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40338546/
PMID:40338546
DOI:10.1001/jamanetworkopen.2025.9375.
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論文タイトル:
Medication Optimization Protocol Efficacy for Geriatric Inpatients: A Randomized Clinical Trial
多職種チームによる薬物最適化の介入に関するランダム化比較試験です。
日本初で、しかもポリファーマシーという難しい領域のランダム化比較試験を完遂したという偉業です。
雑誌名:JAMA Netw Open
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39078632/
PMID:39078632
DOI:10.1001/jamanetworkopen.2024.23544
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論文タイトル:
Pre-clinical Models for Geriatric Pharmacotherapy
高齢患者に対する薬剤の効果をより正確に予測できる前臨床モデルの設計と実装について述べられた論文です。
雑誌名:Drugs Aging
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38982010/
PMID:38982010
DOI:10.1007/s40266-024-01129-6
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